ヘルシンキから大型のフェリーで約2時間。
バルト海沿岸の都市、エストニアのタリンに到着します。
1時間半で到着する船もあるのですが、
高速で波にのって走る感じと聞いて
ちょっと船酔いしそうな気がして、大型船にして正解でした。
カフェで朝ご飯食べたり、うとうとしていると到着。
タリンの歴史は観光局でもらった資料で見ると、
デンマーク、スウェーデンなどの統治から始まり、
ロシア帝国の統治下に入り、戦争時にはナチス軍の占領、
ソ連軍の再侵略と征服されることを繰り返してきたために、
旧市街に入っていくと、タイムスリップしたような不思議な感覚に。
中世の洋服をきた甘い黒砂糖がけの煎りアーモンド売りの人たちも。
一番元気な若者売り子は観光案内をかねていて、
日本のガイドブックにはほとんど情報はないし、
街のインフォメーションでもらった地図も結構分かりにくく
こうなると迷路のような路を、
暖かい手作りの品を置くお店が多く、
可愛いもの好きな人にはたまらない魅力。
フェルトで出来たスリッパや子供用のカーディガンや手袋、
フェルトの帽子、木の香りのする製品、麻で出来たリネンなど、
寒い所だからこそ、気持ちが暖かくなるようなものばかり。
ロシアの影響でマトリョーシカ人形を売るお店も。
街の建物の、レモンイエローやサーモンピンクが青空に映えてとても爽やか。
丘の中腹では、頑張ってお小遣い稼ぎをする男の子達。
熱唱ぶりに、コインを少し寄付してきました
熱い若者、頑張ってね!
旧市街の中心の広場には、旧市庁舎があり、
今やレストランやカフェで観光客でいっぱい。
広場は主にお祝い事だったり、
マーケットのために現在は使われているとのことですが、
資料によると中世の時代は、オムレツの味で論争になった為に処刑があったりもしたとか・・。
血なまぐさい歴史も多い為か、幽霊が出ると言われている通りもあるようで。。
ちょっと不気味といえば、ソ連の占領時にKGB本部だった建物。
でも城壁の外には、スーパーがあったり、
トラムが走っていたり、普通の景色が広がっています。
緑の並木道はとても美しくて、ジョギングしたら気持ちが良さそうです。
小さくて可愛い回転木馬も発見♪
そういえば、この日ランチで入ったお店はとてもセンスも味も良くて、しかも低価格。
時々さらさら雨がふっても、すぐに晴れてきてお天気にも恵まれたので、
テラス席で人々を眺めるのも非日常的でゆったり。
そして、後でお茶に入ったお店の名前は「Bollywood」。
とてもエキゾチックで、中東ならここで水たばこでも・・というようなスペースで小一時間、
ポットのアッサムティーでくつろいでしまいました。
ちなみにアッサムティーポットを2人で分けて、たった4ユーロくらいです。
中世にタイムスリップしたような濃厚な一日。
こんな素敵な街はもっと日本でも知られて欲しいものです。
そうそう、最後に街中のレストランなどで、
ほぼWifiが無料というのも外国人観光客にはとても有り難いもの。
日本の観光庁さんも頑張ってくださいませ。。
帰りのフェリーに乗ったのは夜の19時半。
こんな非日常の場所でゆっくり過ごすと
いろんな日常のつまらないことがどうでも良くなったりして、
大事なものがすこーし見えてくるような気がします。