レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はミラノの観光では必須!でも予約が必要だった・・・
ミラノに20年ほど前にやってきた時には修復中だった、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐を今回ゆっくりと鑑賞することが出来ました。
数か月前からプランしていた旅行にも関わらず、最後の晩餐を観るのに予約が必要だと知ったのは、ご近所の奥様に留守中のポストに入ったDMなどのお世話をお願いに行った出発数日前。
この奥様は、60代後半になるけれどイタリアが大好きで、言葉を習得したくて定期的にイタリアの田舎に住むイタリア人からスカイプレッスンを受けているのです。
奥様「どこを回るの?」
私「アムステルダムで年末年始を過ごして、それからミラノとヴェネチアに。ミラノでは最後の晩餐を観たいくらいであまりやりたい事はないんですけどね。主人は初めてのイタリアなので楽しみにしているようです。」
奥様「最後の晩餐は予約済ませた?」
私「えっ?予約が必要なんですか?」
ということで慌てて予約サイトへ・・・ フィレンツェのウフィッツイ美術館が予約が必要なのは知っていたけれど・・・そうかあ、考えてみたらそうだよね。
サンタ・マリア・デッレ・グラッツエ教会にある「最後の晩餐」の予約方法を画面付きでご紹介
<レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の予約サイト>
http://www.cenacolovinciano.net (英語)
こちらのサイトは日本語はありませんが、ここは簡単ですから英語でなんとか頑張ってみましょう。
3ヵ月前から予約可能なので、旅行日程が決まったら即予約!
空いている!と思った日でも1枚しか空きがなかったりするので早めの予約がポイントです。
※下記画面は2018年1月現在。
1.下記青い矢印のところをクリック。
2.チケットと音声ガイドの購入ボタンがあるので、上段の入場チケットの「Buy」をクリック。
3.最初の画面は「FURTHER DETAILS(詳細)」の画面になるので(休館日等のお知らせなどはここで確認)、「BUY」のタブをクリックすると、カレンダーが出てくる。 そこで表示されているオレンジ色の日程が空きがある日。
4.例えば1月31日をクリックすると、空いている時間帯は、14:15分の枠のみ。
ちなみに、9:30~15:30の時間帯は英語のガイドツアーもあります。(プラス3.5ユーロ)
5.ここからちょっと面倒ですが、個人情報を登録してからチケット枚数を選ぶ画面となります。メールアドレス等を上記のように入れていきます。
6.個人情報をさらに入力
7.枚数を選択して「Buy」で確認画面に進みます。
8.日付、時間、枚数等内容を確認したら、支払い情報へと進みます。
8.最後は支払いです。クレジットカードを選んで、情報を入れて購入ボタンを押して終了です!
9.最後に送られてくる確認証の印刷をお忘れなく! それを当日チケットブースに提出し、チケットを発券してもらいます。
私の場合・・・年始だったこともあり、結構埋まっていました!
理想的な時間帯は1名しか空きがなく、仕方なくそれでもヴェネチアへ移動する日の夕方の枠を2名取って、次はヴェネチア行きの最終列車を予約してほっと一息でした。
外国のサイトなので、クレジットカード入力に若干大丈夫?と思いましたが無事終了!
みなさんも頑張って予約してみてくださいね♥
大切なのは、予約時間よりも15-20分前にチェックインを済ませることだった!
サンタ・マリア・デッレ・グラッツエ教会へは、METROの1番線か2番線を使ってCADORNAという駅から徒歩10分くらいです。もしも道に迷ったら地元の人に「Last Supper(ラストサパー=最後の晩餐)」と言えば若者だったら分かってくれると思います。
正面に面した道路はこんな感じ。
ガイドブックには、最低20分前までには到着しておくこと、とあるので1時間半ほど前に到着し、遅めのランチを食べて、カプチーノを飲んで・・・
ゆっくりしてから、予約時間ちょうどの午後4時15分に入口へ。
係員の男性が、
「え?4時15分!? 急いで! あー、後2名入ります!」
という感じでぎりぎりセーフ。
上記予約で印刷しておいた「確認証」をチケットブースで見せると、チケットを発行してくれます。
どうも予約時間よりも20分ほど前にチェックインをして中で時間を待つ、が正解だったようです。汗
中に入ると4時15分枠の人々が部屋の前で待っていて・・・そうですね、20名~25名くらいなんでしょうか、一度に入れるのは。
最後の晩餐の教会内の聖堂に入ると・・・・
荘厳な美しく修復された最後の晩餐が現れました。
そしてその反対側には、1495年にロンバルディア地方の画家ジョヴァンニ・ドナート・モントルファーノが描いた「キリストの磔刑」の壮大なフレスコ画があります。
少人数制での鑑賞が嬉しい。「最後の晩餐」と「キリストの磔刑」 鑑賞時間は?
中に入ってしまえば、少人数できっちりと予約を取ってくれていることがありがたく思えます。
ルーブル美術館のモナリザでも、ゴッホ美術館のひまわりでも、有名絵画の前には人が貼りついていてずっと動かず、遠目にしか鑑賞できない、ということが良くあります。
ここでは、予約制なのと、壁画であるためにゆったりとじっくり鑑賞出来て、写真を撮る時間も十分ありました。ただし、フラッシュはNGです。
「ここにいるものの一人が私を裏切るだろう。」
“Truly I tell you. One of you will betray me.”
というショッキングな言葉で動揺するいろんな表情と動作をする12使徒たち。
キリストの右側(向かって左)にいる使徒は一見女性のように見えてしまいますが、一番若い弟子のヨハネ。
裏切りもののユダの右手には銀貨の入った袋が握られており、その背後のぺトロは裏切者に対して激昂し怒りの表情をみせています。
キリストの背後にはいつも後光がさしていますが、その代わりに最後の晩餐では窓の外の明るい景色があり、まるで後光がさしているかのように見せています。
テーブル下を見ると、はだしに履物を履いたそれぞれの足が見えて・・。テーブルクロスの折り畳みシワまで描かれています。
当時流行していた壁の漆喰が乾ききる前に顔料を塗り重ねる技法ではない、新しい方法を試したレオナルド・ダ・ヴィンチ。
乾いた表面に顔料を塗ることで光と陰をさらに美しく際立たせることができたといいます。 ただし、数年後には顔料がはがれ始めて損傷が激しくなってきたために、18世紀以降、何度も修復を行ってきています。
そして、20年以上かけて行い1999年に終了した修復の結果、今の美しく再現された姿があります。
たしかに、20年前に観た絵は修復中で、随分くすんでいた記憶です。
反対側の絵はあまり語られることがありませんが、ジョヴァンニ・ドナート・モントルファーノが描いた「キリストの磔刑」の絵。
これもまた、壮大なフレスコ画です。
裏切者を予告したキリストと、処刑されるキリストが同じ教会の聖堂内に。
カトリック教会に通って育った主人には、最後の晩餐を生で鑑賞出来たことは大きなことだったようです。
ヨーロッパ各地で大聖堂に入る機会があるたびに、祈りを捧げます。
私は信者ではありませんが、敬意を持って夫のお作法の真似をしながら祈りをささげると心が開放される感じがします。
イタリアというチャーミングな国。北のミラノは機能的な都会でした。
イタリアという国に最初に来たのは大学生のころでした。紀元前の建物から中世のものまで大切に保存されている街の様子に魅了され、食べ物に、文化に、伝統的な職人の技に魅了されてその後何度か訪れています。
南イタリアの明るい太陽のもと、とても自由な感じが好きですが、ミラノはいわゆる都会。
ちょっとだけツンとしたところもありますが、ローマ生まれで現在はミラノに住むイタリア人の友人に言わせると、
「ミラノはすべてがちゃんと動いていて、時間も正確なのが素晴らしい!」
とのこと。(笑)
確かに、車両は古いけれどMETROは頻繁にやってきて便利だし、列車もちゃんと出発するし、タクシーなんか10分前にちゃんとホテルにお迎えにやってきてくれるし・・・。
最後の晩餐の予約システムもなかなか良いアイディア! 日本の美術館での有名展示などでも時間制のシステム取ってくれるといいのに・・と思ってしまいました。
本当に美しく修復された「最後の晩餐」。ミラノへ訪れた時には MUST GOプレイスです♪
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