樹木希林さんの「一切なりゆき」で心が洗われた


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年末の読み物として、少し前に買ってあった樹木希林さんの追悼名言集とも言える「一切なりゆき」、1日で読了しました。

短いけれど心にささるものが多かったように思います。何というか、気取った名言集ではなくて、人間くさくて生々しい。人間のダメなところもちゃんと分かった上での言葉たち。

破茶滅茶な内田裕也というご主人とどうやって破綻せずにやってこれたのか?おそらく別居されていたのは大きいのだろうけれど、樹木希林さんのどっしりとした感じの「一切なりゆき」的考え方がそういう、一般的には変わっていると思われる人には良かったに違いないと思います。

そう思うと内田裕也さんは幸せものだなぁ、と。

「始」という文字は、女が台になって、と書く。そんな事は考えたことがなかったけれど、女がしっかりしているケースは多いのでは?

樹木希林さんがガンを患って始めて死を意識したところ、ガンは死ぬまでに時間を与えてくれるから有り難い、というのは、まさに私も10年前に実感したことでした。

2年後に生きているだろうか?と本気で考えたからこそ、少しずつ回復していくのが奇跡に思えて、本当に有り難く、2度目の人生を生きよう、と思ったものです。

その時、2度目の人生は神様からプレゼントされたようなものだから、人の役に立つような生き方をしよう、と思ったことを今更ながら思い出しました。

国際結婚の主人のこと、そして実家の介護問題など、なにかと私がしっかりしなくては、という場面が増えているのも、それはそれで運命なのかも?とすら思います。

先日、友人と会って夕食をゆっくり食べました。財産をたくさん持っていてさぞかし苦労がないだろう、と人からは思われるはずの彼女。

だけど、「私ほど不幸な人いない」と言います。

お互い、納得するのは、人によって苦労ポイントはそれぞれ。そして人生バランス。

風水の先生には、仕事とプライベート、両方いいなんて事、ないですよ。どちらかが良ければどちらかは今ひとつ、と言われた事があります。

さあ、平成最後のお正月。

2019年はどんな年になるのでしょう?

樹木希林さんの言葉の数々を読んだおかげで、今健康なだけ儲けもん。家も食べるものもある、仕事もある、それは感謝しなきゃいけないなぁ、と改めて感じました。

もうすぐガン手術10年を迎えるにあたり、一番大切なもの、「健康」でいることを当たり前と思ってはいけないし、病気にならないように、自分自身をもっと大切にしなくちゃいけないと思う大晦日の夜です。

NHK BSでやっている、奇跡のピアニスト辻井伸行さんのラ・カンパネラを聴きながら、持てる才能を研ぎ澄まして一生懸命演奏する姿に改めて感動しながら、そろそろと新年を迎える準備を。